こんにちは。金曜ロードショー大好きなsyu_reiです。
7月12日の金曜ロードショーで細田守監督の『未来のミライ』が放送されました。
『未来のミライ』はCMで見ていて、とても気になっていたので地上波放送を楽しみにしていました。録画していたものをやっと見られました。
そして見た結果、微妙な後味でした。
嫌いじゃないけどなんだかよく分からない、監督のやりたいこと全部詰め込んだ感じなんだなぁ、という感想になりました。
ちなみに、一緒に見ていた夫は15分くらいで飽きていなくなってしまいました。
『未来のミライ』タイトルに偽り有り
『未来のミライ』というタイトルと、内容にギャップがありすぎて、ビックリしてしまいました。ミライちゃんほとんど出てこないです。
重要な役割も果たさないです。
いや、本当に驚きでした。チョイ役でした。
私がもしこの作品にタイトルをつけるなら『くんちゃんの大冒険』ってことでしょうか。センスなくてすみません。
絵本みたいなストーリー
くんちゃんの想像の世界。4歳の男の子が想像したストーリー、という印象です。
自分の飼っている犬が人間になって現れたり、自分が犬になってみたり、妹が高校生の姿で現れたり、全てが自分の家の庭で起こっているのも、絵本っぽいです。
小学生低学年向けの絵本みたいだと思いました。
ひいおじいちゃんの過去に会って自分のルーツを知ったり、妹を守る使命に目覚めたり、家の外に出たら自分が何者なのか自分で考えなきゃいけなかったりします。
夢があって私は好きでした。
ただ映画にするには穏やかすぎて、私の夫のように15分で飽きてしまう人もいる作品だと思いました。
お父さんが家事担当してて新時代の家族を感じる
くんちゃんのお父さんお母さんは共働きで、お父さんは二人目の子供ができたことをきっかけに独立してリモートワーカーに。ものすごく現代的な家族だと思いました。
働くお母さんからしたら、自宅で働きながら子供の面倒を見てくれる夫がいて、理想の暮らしだと思います。ただ、作品の中でお母さんが怒ったように、実際にやっている以上にお父さんが周りの人から褒められていて、腹が立っちゃうの、すごくわかります。理想的な夫でも、周りから褒められるのは夫で、同じように働いている自分は褒められないのは、不公平に感じてしまいます。
主人公のくんちゃんについて
くんちゃんの声
くんちゃんの声は、たくさんの人が話している通り、私も違和感を感じました。
ミライちゃんのオーディションに来た上白石萌音さんの泣き声の演技を見て、細田守監督が「くんちゃん」に抜擢したそうです。
確かに泣き声だけは、4歳の男の子のただこねてる様子が現れていて、リアルに聞いててイライラする感じでリアリティありました。ただ普通に話しているときの声に違和感がありすぎて、結局最後までくんちゃんと声が一致しないまま終わってしまいました。
映画の中で「くんちゃん嫌なの!」「くんちゃん好きじゃない」などとよく言うんですがどうしても4歳の男の子の声に聞こえませんでした……分別のある大人の声に聞こえちゃって、可愛さを感じられませんでした。
くんちゃんには声優使ったほうがいい作品になったんじゃないかと思いました。
ただ、くんちゃん以外の俳優さんたちが担当しているキャラクターには違和感感じなかったので、キャスティングによるんでしょう。素人に子供役は難しいと思います。
くんちゃんの動きめっちゃリアル
映像のくんちゃんは、本当にリアルでした。
歩く様子とか、階段を登る様子とか、泣きながらお母さんを探す様子とか、とにかくリアルでなめらかでした。
4歳の男の子のホームビデオ、と称される理由が分かります。
監督が息子大好きなんだなぁっていうのだけ分かった
『未来のミライ』を見る前情報として、『未来のミライ』は息子から「夢の中に未来の妹が出てきた」という話を聞いたところから着想を得ていると聞いていました。まさしく、4歳の男の子の発想するストーリーに仕上がっていると思います。
観客を楽しませそうとか、驚かせよう、みたいな発送は全くなくて、ただただほっこりするストーリーでした。
売ろう、という気が微塵も感じられなくて、ただ息子の発想を壊さないように大切に映像化したんだなぁ、と感じました。
映像はとてもきれいに作り込まれていたし、凝った自宅とか、犬になったくんちゃんとか、未来的な東京駅とか、監督が好きなものを丁寧に描いて詰め込んだ作品なんだなぁと思いました。
面白いとかじゃないですが、作品への愛が感じられる映画です。
細田守監督の作品の中では好きな部類に入りました。『サマーウォーズ』『バケモノの子』とかよりは好きでした。
みなさんもぜひ見てみてください。
子供好きじゃない方にとっては見てるの辛いかもしれません(-_-;)・・・
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